■抗ガン剤と放射線治療
>抗ガン剤とは?

1抗ガン剤

最もよく耳にするガン治療だと思います。
行うための目的は腫瘍の進行を抑える、小さくすることです。
ひとことで抗癌剤といっても実に○十種という種類で、
腫瘍の種類、進展度、部位、投与を受ける人の体力などによってさまざまです。

あたしが投与している薬は、

略語一般名薬品名
VCRビンクリスチンオンコビン
ADRアドリアマイシン・ドキソルビシンアドリアシン
IMFアイフォスファミドイフォマイド
アクチノマイシンコスメゲン
CDDPシスプラチンランダ
VP-16エトポシドラステット
CPAシクロフォスファミドエンドキサン

の計7種類を1回の抗癌剤投与で3種類ずつ組み合わせを変えて行っています。
投与の方法は点滴や注射器からです。
この7種類の中での中心的な存在のイフォマイドは、
24時間×5日間点滴、特に吐き気を強く促します。

薬の投与は6日間、その後「流し」と呼ばれる点滴を2日間行います。
「流し」とはその名のとおり、体の中に入った薬を流すこと。
体に与える影響は大きいため、体に残しておくことはあまりよくないからです。
同じ理由で抗癌剤投与をしている間は、なるべく水分を取らなければなりません。
点滴や注射以外にも、経口薬(飲み薬)や皮膚に貼る薬もあります。


>>副作用はなぜ起きる?

抗ガン剤投与を行うと、腫瘍が小さくなる分、たくさんのリスクもあります。
といっても必ずしもみな副作用があるわけではありません。
薬の種類、投与する人の体質、ひとりひとりによって様々です。

抗ガン剤は急速に分裂して成長する腫瘍(癌)細胞を殺す役目をしています。
これによって腫瘍の進展がとまり小さくなるわけですが…
実は健康な細胞の中にも急速に細胞分裂するものがあり、
この健康な細胞の分裂を妨げることによって出てきた影響=副作用なのです。

しつこい様ですが、これも薬、投与する人の体質によりけりです。


>>いろんな副作用

抗ガン剤の影響を受けてしまう健康な細胞たちを副作用ごとに並べてみます。

はきけ・嘔吐
抗ガン剤が嘔吐中枢や胃に作用することからはきけや嘔吐があります。
いつもムカムカしている状態、投与後すぐに嘔吐を起こす人、
投与してもなんともない人…
なんともない人は本当に羨ましいです。(本人談)

脱毛
毛根細胞への影響、それが脱毛です。
もちろん髪の毛の抜けない薬もたくさんあります。
しかし抗ガン剤投与を行った人の大半は脱毛の経験をしてるのでは
ないでしょうか。
あたしは1回目の投与ですべて抜け落ちてしまいました。
髪の毛は頭皮の近くで抜けるので、頭皮が痛くなったりもします。
また抜けるときはかゆくなったりもします。
痛かったりかゆかったり忙しいです…。
あたしの場合はだいたい投与後1週間弱で症状が表れました。

疲労感・貧血・感染症
血液を造る骨髄に作用した時の影響はいくつかあります。
骨髄から作られる白血球、赤血球、血小板の減少です。

@赤血球
赤血球の役目は酸素を身体内に運ぶ役目をしています。
赤血球が減少すると、身体組織が十分に酸素の供給を得られなくなります。
この状態が貧血で、貧血が起きるとかなりぐったりした状態(=疲労感)にもなります。

A白血球
白血球は感染と戦うとても大切な血液成分です。
白血球の減少=免疫力の減少ともいえます。
このため、投与後の白血球減少時はマスクをしたり、うがいをするなど、
感染予防をしなければなりません。
白血球が減少した時には皮下注射(ノイアップと呼ばれる薬)をして
骨髄に働きかけ、普段使われていない白血球を働かせ白血球値をあげます。
皮下注射は皮下注射、筋肉注射、血管注射の中で最も痛いです。(体験談)

B血小板
血小板の減少は血液凝固不良を起こしてしまいます。
ちょっとしたことですぐ出血したり、青あざになったりします。
あたしの場合、抗ガン剤投与時の点滴針の刺しなおしが4,5回あるため
化学療法(抗ガン剤投与)を終えた後はそのときの青あざが
腕のいたるところに出来たりしています。

この他、便秘や手足のしびれ、腎機能への影響、むくみなど、
副作用の多さは半端ではありません。


>>放射線治療

抗ガン剤のほか、放射線を腫瘍のあるところに放射線をかけて
腫瘍を小さくする方法もあります。
腫瘍には抗ガン剤が効かないものもあるため、
放射線をかけて治療する人や、抗ガン剤と併用で治療をする人など
腫瘍にさまざま種類がある分、それにあった治療法があるということです。


>>放射線の副作用と種類

放射線治療自体はレントゲンのような台に乗り、
数十秒当てて1回の治療は終わりです。

放射線の副作用は、全身に薬の回る化学療法に比べると
比較的楽なものだと思います。
しかし、放射線の場合は副作用はあてる部分によって様々です。
整形で数の多い手足の場合はまず副作用らしい副作用は見られません。
あっても治療後の皮膚の荒れや炎症です。
それ以外の副作用は臓器に当たったりリンパに当たったとき場合、
吐き気や食欲不振、下痢、むくみ、神経障害などが出る可能性があります。

治療自体はさほど大変なものではありませんが、
やはり癌組織だけにかけることはかなりの困難なので、
良性細胞にも影響が出る確率は高いと思われます。
その辺はコンピュータなどを駆使して無関係なところの照射は
最低限になるようになっています。

あたしがお世話になっている病院での放射線は、
リニアックと呼ばれる高エネルギーによるX線による外照射放射線治療を
行っています。
リニアック以外にも、電子線、陽子線、重粒子線と様々な種類があります。
各放射線についてはそれぞれの病院のリンクを張ってありますので、
興味のある方はご覧ください。

その他の放射線情報

陽子線医学利用研究センター(筑波大学)
兵庫県立粒子医療センター
国立がんセンター